二川宿まちづくり会’生い立ちと、現状の活動&課題
豊橋市観光コンベンション協会
二川宿まちづくりの会の生い立ちと、現状の活動と課題という事で発表をさせて頂きます。二川宿のみの発表となりますが二川宿に特化したまちづくりの活動を行うという形で「二川宿まちづくりの会」というがございまして、そちらのご紹介をさせて頂きます。
二川宿は東海道五十三次の33番目の宿場として栄えまして、戦災による影響からも逃れたことなどから今でも宿場町特有の町並みや歴史的な建物が残っております。
写真は江戸時代に味噌、醤油を作っていた、東駒屋田村家さまの様子でございます。所々にこういった町並みが残っております。この田村家さまの横にも建物がありまして、そちらを市が保存をして行くという計画もあります。
また、地域の人々によりまして、祭礼等の伝統文化も継承されております。写真は二川八幡社例大祭の様子でございます。神輿渡御といいまして、御神体を載せた神輿が70人あまりの行者を引き連れて町内をねりだし、要所で子供の神楽を披露する様子でございます。
二川のまちは、二川八幡社、大岩神明宮、白山神社と3町がございますが、二川八幡社の所が旧東海道のところとなりまして、ここが一番盛大にお祭りを行っている所となります。ここに3台の山車がありまして、町内をねり歩きます。
この山車は笛や太鼓で奏でるお囃子を演奏しながら歩いてまいります。この二川八幡神社例大祭は10月に開催されます。そのあと11月には二川本陣資料館の絵巻道中というのもありまして、二川地区では2回こういったお祭りが開催されます。
豊橋市としましては、歴史的環境を後世に引き継ぐために二川本陣資料館を始めとした文化財の復元、修復を進めて来ました。この二川本陣資料館は、旅籠屋「清明屋」と本陣を合わせました資料館となっておりまして、こちらは市が整備をしまして、年間約4万人の方が入館されます。
ただし残念ながら旧道にありまして観光バスがここまで入って来れません。私ども観光コンベンション協会の方で、東京大阪の旅行会社さんを招待しておりまして、今日も台風の中視察でお尋ね頂いております。資料館では、中で着付けですとか、旧東海道の紹介ですとか、季節ごとの企画展ですとかを実施しております。
豊橋市と二川の住民の役割ですが、市民協働という事で、特に二川のこの町並みを残そうという事で、平成18年5月に景観を考える会が発足をいたしまして、平成19年7月に二川まちづくり会の設立、協定書の締結、二川宿景観形成地区の決定ということで、冊子がございまして、二川宿沿道の建物の景観を守っていこうという運動がございまして、建物の塀の色などを決めて、改装などをする際にはそれを守って、景観を守っていこうという事でございます。
一方では、沿道の家の建て替えなども進みまして、歴史的景観の町並みが失われつつもございます。豊橋市都市計画化の提案もございまして、宿場の中の景観を考える会が発足しております。
これは東側の町中から始まりまして、徐々に西側にも広がっております。3つの町内の住民による二川宿まちづくりの会が設立され、活動が始まっており、今後、活動内容が地域に理解され、さらの西の町へ進んで展開していくものと思っております。
二川宿まちづくりの会のテーマは「歴史の薫るまちづくり~山車の映えるまち並み~」でございます。基本方針が「歴史と調和し、伝統が息づく美しいまち並みをつくる。ここちよく落ち着いて暮らせ、誇りに思えるまちをつくる。訪れる人々が安らぎを感じ、また来たくなるまちをつくる。」こうして活動を展開しております。
まち並みの活動内容ですが、沿道沿いに二川宿だとわかる暖簾を普通の民家の軒先や、お店に掲げて頂いたり、各家庭に一輪挿しや花の苗を配布して華やかなまち並みを演出しております。夜間には二川のまち並みを光で飾ろうとしまして、灯篭などを所々に設置させて頂いております。
(豊橋青年会議所ホームページ〜 :抜粋)