伊豆・松崎・であい村 「蔵ら」

高齢の女性陣がもてなしの心で社交場を運営

伊豆・松崎・であい村 「蔵ら」

伊豆・松崎・であい村 「蔵ら」(以下、蔵ら)はいつも活気にあふれている。地元の海のもの、山のものを使った「日替わりひる膳」を食べに地元の人も観光客もやってくる。店には様々なクラフト作品を展示して手工芸好きな人々を呼び寄せる。運営するのは一部を除いて高齢の女性陣。代表理事の青森千枝美さんは77歳の元気な女性だ。

 蔵らの建物は古民家で築150年になる。裏手にはこの地域の特色であるなまこ壁もほどこされた趣のある建物である。かつてこの建物の持ち主だった女性から「何とか残せないものか」と相談を受けて青森さんたちが動き出した。仲間のアイデアで、共同出資して収益を分配するワーカーズ・コレクティブという方式でこの建物を引き取り、蔵らの運営を始めた。地元食材を使ったランチは大人気。最近は高齢者向け宅配弁当事業も手掛けている。手工芸品の展示・販売も順調だ。

 青森さんは小さいころから手芸に親しみ、東京で看護師となったときも、松崎に戻って民宿経営をしていたときも、ずっと腕を磨いていた。看護師の時は奉仕の心、民宿経営のころはもてなしの心というように青森さんの手作り品は環境が変わるごとに新たな味が加わって進化していった。そうした青森さんの作品を見る目は確かだ。蔵らは地元の作家のものだけでなく、外部の作家の作品も展示する。作家に活躍の場を与えるだけでなく、見に来る人の目を肥やすことも考えている。作品に刺激を受けた人がものづくりを始める。蔵らにはなんと86歳から始めて現在92歳になるおばあさんの編み物作品が立派に展示されている。

 元気のいいお年寄りが、元気を無くしかけているお年寄りを救う居場所を作っている。地元の人も観光客も和気あいあいとなる居心地のいい場所だ。 「伊豆・松崎・であい村 蔵ら」(以下、蔵ら)はいつも活気にあふれている。地元の海のもの、山のものを使った「日替わりひる膳」を食べに地元の人も観光客もやってくる。店には様々なクラフト作品を展示して手工芸好きな人々を呼び寄せる。運営するのは一部を除いて高齢の女性陣。代表理事の青森千枝美さんは77歳の元気な女性だ。

 蔵らの建物は古民家で築150年になる。裏手にはこの地域の特色であるなまこ壁もほどこされた趣のある建物である。かつてこの建物の持ち主だった女性から「何とか残せないものか」と相談を受けて青森さんたちが動き出した。仲間のアイデアで、共同出資して収益を分配するワーカーズ・コレクティブという方式でこの建物を引き取り、蔵らの運営を始めた。地元食材を使ったランチは大人気。最近は高齢者向け宅配弁当事業も手掛けている。手工芸品の展示・販売も順調だ。

 青森さんは小さいころから手芸に親しみ、東京で看護師となったときも、松崎に戻って民宿経営をしていたときも、ずっと腕を磨いていた。看護師の時は奉仕の心、民宿経営のころはもてなしの心というように青森さんの手作り品は環境が変わるごとに新たな味が加わって進化していった。そうした青森さんの作品を見る目は確かだ。蔵らは地元の作家のものだけでなく、外部の作家の作品も展示する。作家に活躍の場を与えるだけでなく、見に来る人の目を肥やすことも考えている。作品に刺激を受けた人がものづくりを始める。蔵らにはなんと86歳から始めて現在92歳になるおばあさんの編み物作品が立派に展示されている。

 元気のいいお年寄りが、元気を無くしかけているお年寄りを救う居場所を作っている。地元の人も観光客も和気あいあいとなる居心地のいい場所だ。 「伊豆・松崎・であい村 蔵ら」(以下、蔵ら)はいつも活気にあふれている。地元の海のもの、山のものを使った「日替わりひる膳」を食べに地元の人も観光客もやってくる。店には様々なクラフト作品を展示して手工芸好きな人々を呼び寄せる。運営するのは一部を除いて高齢の女性陣。代表理事の青森千枝美さんは77歳の元気な女性だ。

 蔵らの建物は古民家で築150年になる。裏手にはこの地域の特色であるなまこ壁もほどこされた趣のある建物である。かつてこの建物の持ち主だった女性から「何とか残せないものか」と相談を受けて青森さんたちが動き出した。仲間のアイデアで、共同出資して収益を分配するワーカーズ・コレクティブという方式でこの建物を引き取り、蔵らの運営を始めた。地元食材を使ったランチは大人気。最近は高齢者向け宅配弁当事業も手掛けている。手工芸品の展示・販売も順調だ。

 青森さんは小さいころから手芸に親しみ、東京で看護師となったときも、松崎に戻って民宿経営をしていたときも、ずっと腕を磨いていた。看護師の時は奉仕の心、民宿経営のころはもてなしの心というように青森さんの手作り品は環境が変わるごとに新たな味が加わって進化していった。そうした青森さんの作品を見る目は確かだ。蔵らは地元の作家のものだけでなく、外部の作家の作品も展示する。作家に活躍の場を与えるだけでなく、見に来る人の目を肥やすことも考えている。作品に刺激を受けた人がものづくりを始める。蔵らにはなんと86歳から始めて現在92歳になるおばあさんの編み物作品が立派に展示されている。

 元気のいいお年寄りが、元気を無くしかけているお年寄りを救う居場所を作っている。地元の人も観光客も和気あいあいとなる居心地のいい場所だ。

ふじのくにささえるチカラのホームページ〜)

 


人生の本領発揮は70歳から!

平等で公平な働き方が、わが町を元気にする。

地元の味と魅力的な商品が並ぶ「蔵ら」

 

 

「伊豆・松崎・であい村 蔵ら」。手作り品を販売したり、地元の食材を使った「ひる膳」を出したり、2階にギャラリーもある店です。オープンして1月10日で3カ月が経ちました。もともと自転車屋さんだったこの場所を、メンバー全員で色を塗ったり掃除をしたり協力して、オープンにこぎつけたんです。定期的に反省会を開きますが「わいわいやってばかりではいけない」「一番忙しいときに集中して集まれるように」「10時オープンだから物品はちゃんと用意する」など、たくさん意見が出るんですよ。

「蔵ら」を開こうと思ったきっかけは、ここに住んでいた高齢者の女性に相談されたこと。

「建て売りになってしまうから、何とか守る方法はないでしょうか」と。松崎町内には歴史的に価値のある建物、とくになまこ壁の蔵がたくさんあって、ここもその一つ。築150年ぐらいでしょうか。町で買ってほしいと希望していましたが、町もそんな余裕はない。それで、何とかしようと知り合いや友人に呼びかけました。ちょうどメンバーの一人が「ワーカーズ・コレクティブ」という形を提案してくれて、それがここでやりたいことにピッタリだったので、24人で作り上げたんです。

 ここには3つの理念があって、一つはまち起こし、もう一つが高齢者でもいきいき活動できる場所づくり、そして3つ目が一人暮らしや高齢者が気軽に遊びに立ち寄ったり、食事ができる場所づくり。まち起こしのための店なんだから、町に人を呼ぶ招き猫にならなければ。それにはやっぱり食があって、魅力的な商品もほしい。さらに、女性がいくつになっても働ける場所でありたい。「蔵ら」はそんな思いがつまった店です。

さくや姫プロジェクトのホームページ〜)

 

「共同出資・働き手は対等」がぴったりの形

 

 ワーカーズ・コレクティブは組織の一つの形です。共同出資して働き手を担い、利益があったものはみんなで分ける。2時間来た人も10時間働いた人も時間給で分けて、300円になるかもしれないし1000円になるかもしれない。今日からローテーションを組んで、なるべく少ない人数で回して、少しでも労働分配金が上るように自覚してやっています。「雇う・雇われる」の関係ではなく、全員が対等。代表者は私ですが、私も労働の対価は時間給でいただいています。

 労働としてやったほうが生きがいがあるし、みんな責任感を持つんです。料理の得意な人、小物作りが好きな人、PCが使える人、それぞれ得意分野があって、自分ができることで活躍します。「仕事」というと、私は何もできないから…という人がいるけれど、昔の人って、和裁や料理を普段からやってきたから、聞けば何でもできるんです。何でもいい、その人の力、才能、そういうものを引き出すのが私の使命だと思っています。そうやって仲間になった人も何人もいますね。ここは「お母さんの料理の店」なので、お母さんの味を楽しんでもらっていますが、プロみたいに料理が上手な人、おいしい野菜を作っている人、味噌を作っている人、いろんな人材が集まっています。

 もちろん、最初は不安がありました。でもメニューを決めるとき、自慢料理を作ってきてもらったんですが、それがすごかった。普通、そういう時って遠慮しがちだけど、みんな「これとこれができる」「私はこれを作れる」と、たくさんのものが並んだ。それを見たとき、これは大丈夫だ、と思ったんです。

さくや姫プロジェクトのホームページ〜)

 

 

人生、70歳からが本番!

 

 私自身は看護師を15年、旅館を22年やって、その後は子供や高齢者に対するボランティアをしています。年金をいただくようになったら、国からお給料をいただいているつもりで、町に恩返しのつもりで、人のために働こうと若い頃から決めていたんです。今は、この松崎のまちづくり。ここがオープンしてから、町長さんも応援して下さっていますし、町の人たちもすごくあたたかい。野菜採れたからあげるよ、と好意的に見守っていて下さいます。

 ずっと松崎に住んで、昔の観光客で栄えていた頃の松崎も知っている私だからこそ、当時みたいに盛り立てたいという気持ちが強いんです。そのためには、高齢者が健康で頑張らないと。若い人は子育てや仕事で忙しいでしょう?

 今、この店のために働いている主力メンバーは70代が一番多くて、物作りをしている人は最高齢が92歳。いくつになってもできるんだ、というモデルになりたいんです。人間って本当は、70過ぎてからやっとできることの方が多いんですよ。子供が手を離れても、少し前まではお産の手伝いに行ったり、親としてもまだやることがあった。子育ても、孫の世話も終わって、やっと自分の人生になる、それが70歳。そうなればもう怖いものなんてないし、経験もある。持っている引き出しは全部開いて、地域のため、人のために出さなきゃもったいないです。

 悔しかったら70になってみな、と胸を張って言えるような、いきいきした70になんなきゃだめ。70になったら分かりますよ、と胸を張りたいですね。

 

青森千枝美(あおもり・ちえみ)

伊豆・松崎・であい村 蔵ら」代表理事 

大阪府生まれ 静岡県賀茂郡松崎町在住

 

【 略 歴 】

           

1990 松崎町地場産品コンクールで「いづこいし」最優秀賞

1995 松崎町ビジネスコンクール2位

2001 松崎社会福祉協議会理事(副会長)

2007 高齢者の福祉事業として「ものづくり介護」を提案

手作りの店「ゆめのはな」開業

2008 松崎社会福祉協議会理事(会長)

2010 「伊豆・松崎・であい村 蔵ら」開業。

ワーカーズ・コレクティブ24名で設立

さくや姫プロジェクトのホームページ〜)